TOPICS
2018.10.11
いわき市錦町の双葉町立双葉幼稚園、双葉北・南小学校、双葉中学校で灯篭の絵付けを行なってきました。
ここでは、幼稚園〜中学校までの児童がひとつの屋根の下でのびのびと学んでいます。
双葉幼稚園では「双葉の未来に花を咲かそう」というテーマで、たくさんの花のスタンプを好きなように押してもらいました。
できるだけたくさんのスタンプを押す子、控えめに少しずつ押していく子。
一生懸命作った灯篭は、どれも色鮮やかなものになりました。
双葉北・南小学校では、1〜2年生はクーピーを使った絵とスタンプを組み合わせて、3〜6年生は水彩絵具で自由に描いてもらい、仕上げに双葉町のモチーフのステンシルでマークを入れて灯篭を仕上げました。
何を書こうか悩む生徒や、下書きを丁寧に丁寧に書き続ける生徒。
制作経過を見ていても個性が感じられます。
双葉中学校では、アクリル絵の具を用いて「ぼく(わたし)の双葉町」というテーマで自由に絵付けをしてもらいました。
昨年は提灯の絵付けで、立体のモノにどう書けばよいか迷ったり、失敗しないように慎重に慎重に時間をかけていた印象でしたが、今回はほぼ全員が下書きなしですぐに絵筆を走らせていました。
灯篭になったことで、「どう書けばいいか」と考える時間がなくなったことで、よりダイレクトにのびのびと表現できたようです。
今年で3回目となる「ふるさと学習」の時間をお借りしての授業。
中学生でも震災前に双葉町に暮らしていた時の年齢が5歳くらいです。
そうなると、町での記憶はなかなか思い出すことが難しく『じぶんたちの故郷』という認識よりも、『お父さんお母さんの町』『学校で習った場所』というイメージの方が強いのかもしれません。
それでも、きっといつかは生まれた故郷、家族が育った場所という自分のルーツを探る時に“美しい原風景”となれればと思います。
そのためには、子ども達に町の歴史や文化を教えるだけではなく、わたしたちが町の復興を成し遂げ、自信と誇りが持てる素敵な町にしていかなくてはなりません。
子ども達が双葉町をどう表現しようかと考える姿は、町の再興を考える大人の姿と重なるものがありました。
みんなで考えることで、きっと素敵な未来が作れるアイデアが浮かぶはずです。
そして素敵なアイデアにはたくさんの協力者が集うと思います。
考えて行動して、また考えて行動して。
それを続けていきたいと思います。
双葉町幼稚園、北・南小学校、中学校の児童のみなさん、先生のみなさん、ありがとうございました。