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2018.8.20
写真家 石井麻木さんに双葉町を撮影して頂きました。
麻木さんはBRAHMAN、Ken Yokoyama、NAMBA69、ELLEGARDEN、DragonAsh、The Birthdayなど多くのアーティストのLIVE PHOTOを撮りながら、東北各地や熊本・広島など被災各地に足を運び現地の状況やそこに暮らす人々、美しい景色や瞬間を伝え続けています。
麻木さんの写真は単に綺麗な写真や格好良いポートレートという枠を超えて、その場所にあった出来事やストーリー、人々の内面や想いまでも感じることができ、見る度にその「奥行き感」に感嘆します。また、被災地の写真に添えられた言葉もどれも心に迫るものがあり、写真展では多くの方が涙を流してご覧になるということも伺っています。
今回は、いわき市南台仮設住宅にお越し頂いていたご縁からご依頼させて頂き実現しました。
FUTABA DARUMAでは「Still, Beautiful」と題して双葉の“美しさ”を伝える活動を行っており、Vol.1、Vol.2の岡田潤さんに続いての撮影となります。
麻木さんは町に立ち入ったその時、「すごく綺麗な町…」とおっしゃいました。
町にはまだ誰も戻っておらず、倒壊した家屋や崩れた道路など震災直後のままのところもあり、多くの方が“悲しみ”を感じるであろうところを、麻木さんは“美しさ”を感じ取りました。
その一言がとても印象的で、わたしたちが考える「Still, Beautiful」そのものでした。
撮影当日は駅、商店街、教育施設、海水浴場などたくさんの場所を巡り、麻木さんは静かにシャッターを切り続けていました。
その度に「本当に綺麗…」とつぶやきながら、目に映る景色をレンズを通して記録していきます。
麻木さんが切り取った双葉町の美しさはどのようなものなのでしょうか?
写真がお見せできる段階になりましたら、改めてこの場でお知らせいたします。
石井麻木さん、2日間ありがとうございました。
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石井麻木 ISHII MAKI
写真家。東京都生まれ。写真は写心。一瞬を永遠に変えてゆく。毎年個展をひらくほか、詩と写真の連載、CDジャケットや本の表紙、映画のスチール写真、ミュージシャンのライブ写真やアーティスト写真などを手掛ける。東日本大震災直後から東北に通い続け、現地の状況を写し続けている。2014年、写真とことばで構成された写真本『3.11からの手紙/音の声』を出版。あまりの反響の大きさに全国をまわり写真展の開催を続ける。2017年に同写真本の増補改訂版を出版。収益は全額寄付している。
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※この記事に掲載している写真は同行のFUTABA DARUMAスタッフによるもので、石井麻木さんのものではありません。