TOPICS
2019.10.11
10月9日にいわき市錦町の双葉町立双葉幼稚園、双葉北・南小学校、双葉中学校で灯篭の絵付けを行なってきました。
学校への訪問も4年目となり、「先生!お久しぶりです!」とたくさんの児童が声を掛けてくれました。
「先生」と呼ばれるのは少し恥ずかしくもありましたが、顔を覚えてもらっていたことはとても嬉しくもありました。
今回は幼稚園と小学校1〜3年生にはスタンプを使いながら自由に描いてもらい、小学校4〜6年生と中学生のみなさんには水彩絵の具など自由な画材で「ぼく(わたし)の双葉町」というテーマで灯籠に絵付けをしてもらいました。
灯籠には双葉町の「清戸迫横穴の壁画」の形がくり抜かれていて、そこから光が漏れるような形になっています。
授業の方がもう慣れたもので、児童のみなさんはほとんど説明ナシでも制作に取り掛かってくれます。
幼稚園や低学年のこどもたちはあっという間に完成、自分の好きなモノを自由に描けることを楽しんでいるようでした。
高学年〜中学生は責任感からか、作品としてのクオリティを保つことやテーマの沿ったモチーフを選ぶことにとても慎重な様子でしたが、ほとんどの生徒が時間内に完成させることができました。
伸び伸びと自由に描く姿、それと対照的にどうやって双葉町を表すか考え、悩む姿。
どちらもまっすぐでひたむきな意志が感じられました。
年を重ねると色々なことに慎重になったり、大きな判断をするときに少し臆病になったりしますが、少しの勇気と覚悟が持てれば大きな一歩を踏み出せるのかもしれません。
わたしたちが頑張って、明確で強い双葉町像を創っていくことができれば、きっと子ども達も悩むことなくモチーフを選ぶことができるのではないかと思います。
毎回そうですが、この授業を通してわたしたちが学ぶことは多くあります。
そこで感じたことは、これからの町の復興に対して、より強い覚悟を持たせてくれます。
“先生と生徒”と言いながら教えられているのはわたしたちの方なのかもしれませんね。
双葉町幼稚園、北・南小学校、中学校の児童のみなさん、先生のみなさん、今回も素敵な機会をありがとうございました。