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2022.8.30
2022年8月30日、双葉町の復興拠点の避難指示が解除となりました。
産業交流センターや伝承館が位置する町の北東部は解除となっていましたが、今回はじめて町民の帰還を伴う避難解除となりました。
地震と津波、原発事故による集団移転から11年5ヶ月。
たくさんの方々に助けられ、支えて頂きながらこの日を迎えることができました。
双葉駅広場では、町民有志とふたばプロジェクトが中心となって「おかえりプロジェクト」が開催されました。
コロナ第7波の影響もあり、多くの町民に集まってもらうことは叶いませんでしたが、たくさんのロウソクが灯る暖かいセレモニーとなりました。
会場のみなさんとのカウントダウンから迎えた30日午前0時。
「ただいま」
「おかえり」
町民代表のふたばプロジェクト事務局長の宇奈根良平さんが駅前に設置されたドアを開けると、双葉ダルマさんが迎え、避難指示解除を一緒に喜び合いました。
やっと町に帰ることができましたが、震災から11年という年月は余りに長く、解除したからと言ってかつでの町民が戻りわけではありません。
当時のこどもは大人になり、大人は避難先の住民となり、そこで誕生したお子さんもいることでしょう。
わたしたちのふるさと再建・復興を目指すスタートラインに立つことができたとしても、どのような町をつくっていくのか、たくさんの課題もありますし、たくさんの議論も必要です。
この日わたしたちは「ただいま」と「おかえり」、この2つの言葉で町民同士の帰還を喜びましたが、
「ようこそ」
これからはこの言葉でみなさんをお迎えできるような双葉町をつくっていきたいと思います。